SQL Server 2016とManagement Studioをインストールしよう
さくらインターネットのVPS for Windows Server 2012 R2またはWindows Server 2016では.NET Frameworkのバージョンがデフォルトで4以上なので、SQL Server 2014以前のバージョンはそのままではインストールできませんので現状ではSQL Server 2016しか対応していません。
通常ならサーバーマネージャーから.NET Framework3.5をインストールすることができますが、セキュリティの兼ね合いなのかファイアウォールの設定を変えても通信が遮断されてしまいます。グループポリシーやデフォルトで入っているセキュリティソフトが怪しいですが、あまりいじくり回すと怖いので特別な理由がない限り、おとなしく.NET Framework4.x対応のSQL Server 2016をインストールしましょう!
まずは自分が普段使っているパソコン(ローカル端末)にデータベース SQL Server 2016 Expressをインストールしましょう。
その前に質問なんですが、さくらインターネットのWindows Serverを使う際、データベースは有料オプションで用意されていますが、勝手に無料のExpressを使っても問題にならないのでしょうか?
その辺はメールと念のため電話でもお問合せしました。どうやらSQL Server Expressを独自でインストールしても問題ないようです。しかし、サポートはつきません!
そう。ノーサポートで、しかも提供している側のMicrosoftでもSQL Server Expressエディションでは何か問題があっても電話では対応できない可能性が高いわ。自由に使って構わないけど自己責任のスタンスなのかしらね。
SQL Server 2016をダウンロードしよう
SQL Server 2016 Express Service Pack 1https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=54284
リンクはバージョンが新しくなるに従って変わる場合があります。
SQL Server 2016 Expressのインストールと設定
ダウンロードが終わったらSQLServer2016-SSEI-Expr.exeをダブルクリックで実行します。 途中でセキュリティで上記のウィンドウが出てきたら「はい」を選んで許可してあげてください。実行できたら下記のウィンドウが立ち上がります。 真ん中にあるカスタム(C)を選択します。インストール先は表示されているデフォルトのパスで大丈夫でしょう。インストールボタンをクリックします。自動でパッケージをダウンロードしています。 1.3GBくらいありますね。しばらく待ちます。
無事ダウンロードが終わるとこのウィンドウが立ち上がります。一番上にある「SQL Serverの新規スタンドアロンインストールを実行する・・・」をクリックします。ライセンス条項に同意します。 任意でMicrosoft Update を使用して更新プログラムを確認する(推奨)にチェックを入れます。よほど特殊な環境でない限りチェックを入れた方がよいです。迷うところはありません。 ここで失敗(不合格)するとインストールできません。マシンなどのスペックは推奨された基準を満たしていますでしょうか?
SQL Server 2016のインストール設定(重要項目)
SQL Server レプリケーション・レプリケーションとは、あるデータベースから別のデータベースにデータやデータベース オブジェクトをコピーおよび配布し、それらのデータベースを同期させて一貫性を保つための一連のテクノロジです。必要ないのでチェックを外します。
R Services(データベース内)
・データベースをRスクリプトで並列分散実行などいろいろ制御できるようです。極めると絶大な力を発揮してくれそうです。トラフィックの多い大規模な設計を考えているならチェックを入れて導入も考えてもよいかもしれません。基本は不要なのでチェックを外します。
検索のためのフルテキスト抽出とセマンティック抽出にチェックを入れます。
外部データ用 PolyBase クエリサービス
不要なのでチェックを外します。
Reporting Services 不要なのでチェックを外します。
続いて共有機能
クライアントツール接続
チェックを入れます。
クライアントツールの旧バージョンと互換性
不要なのでチェックを外します。
クライアントツールSDK
念のためチェックを入れます。
ドキュメントコンポーネント
念のためチェックを入れます。
SQLクライアント接続SDK
念のためチェックを入れます。
LocalDB
LocalDBで開発をすると手早くデータベースを構築できるようです。 簡易機能のLocalDBは使わず普通のSQL Serverを使うので不要です。チェックを外します。
名前付きインスタンスはSQL Serverを使うときの実行プロセスのようなものです。
デフォルトの「SQLExpress」の文字列で問題ありませんが、必要なら適宜データベースだと分かりやすい好きな文字列に変更しても大丈夫です。
任意です。デフォルトのチェックが外れた状態で次へ。
サーバー構成タブにある認証モードで混合モード(SQL Server認証とWindows認証)のラジオボタンを選択し、任意の文字列のパスワードを入力します。SQL Serverに接続する時のパスワードになりますので控えをメモメモ!
インストール中。。
再起動を促すウィンドウが立ち上がります。そのままOKボタンをクリック。
無事成功です。
再起動しましょう。
SQL Server Management Studio(SSMS)のインストール方法
SQL Server インストールセンターに戻ります(閉じちゃった場合は最初にダウンロードしたSQLServer2016-SSEI-Expr.exeを実行してください)。 SQL Server Management Toolsのインストールをクリックします。Microsoftのページに飛びました。
「SQL Server Management Studio 17.5 のダウンロード」のリンクをクリックします。このリンクは新バージョンが出るたびに数字が変わると思います。基本的にSSMSは下位互換があるので最新をダウンロードすればOK。
あれれ~Management Studio バージョン17.5ダウンロードのリンク切れなのか、ダウンロードが始まりませんよ。
こちらのページは英語ですがバージョンが17.6となっていました。
https://docs.microsoft.com/en-us/sql/ssms/download-sql-server-management-studio-ssms
「Download SQL Server Management Studio 17.6」のリンクをクリックしてダウンロード。
ダウンロードしたものを実行します。
SQL Server Management Studioを含むMicrosoftの製品はデフォルトで多言語に対応しているものが多いので英語版をダウンロードしてもインストーラは日本語になるから安心して。
さっそくSQL Server Management Studioを起動します。Microsoft SQL Server Tools 17のMicrosoft SQL Server Management Studioをクリック。
ログインに「sa」
パスワードはSQL Serverをインストールする時に設定したパスワードを入力します。メモしたやつです。 無事接続できればデータベースを使う準備が整いました!
お疲れ様でした!
次はIDE(開発環境)のVisual Studioのインストールをしましょう。
次はIDE(開発環境)のVisual Studioのインストールをしましょう。